バルコニー防水工事
実況レポート
今回のブログテーマは、バルコニー防水です。
「2階の和室天井から雨漏れしているから見てほしい」とお客様から依頼を受け、水漏れ調査したところ、3階バルコニーから水が浸入していることが分かりました。
バルコニーの立上りと外壁との取り合い部分や外壁の入隅部分、床面等にひび割れが数ヵ所有り、そこから水が浸入していました。
シーリング処理でひび割れを穴埋めしても雨漏れは治まると思いましたが、短期間でシーリングが切れる可能性がありましたので、今後のことを考え、ウレタン塗膜防水を施すことをお客様に提案して工事をさせて頂きました。
今回、工事させて頂いた防水は、『ウレタン塗膜防水 通気緩衝工法』です。
通気緩衝工法は、ウレタン塗膜の膨れ防止や下地クラックによる防水層破断の軽減を目的とした工法です。
保護コンクリートで仕上げてある屋上やバルコニーなどは、保護コンクリートの中に長期間にわたって染み込んだ水分が残っていますので、残っている状態でウレタンを直に塗りつけると、中の水分が逃げ場を失い、防水層を持ち上げて膨れるといった現象が起こります。
保護コンクリートの中に染み込んだ水分を完全に乾燥させることができれば、直に塗っても問題無いのですが、改修工事の場合、完全に乾燥させることは難しいため、ウレタンを施した後でも、蒸気化した水分を逃がすことが出来る通気緩衝シートと言われるものを下地に張りつけます。通気緩衝シートは部分密着の為、蒸気が通ることができるスペースが確保されています。蒸気はシート裏から脱気筒へ通って外部へ排出される為、防水層の膨れを防止することができます。
①下地処理(高圧洗浄清掃)
新しい防水層を形成する前に、高圧洗浄機等で汚れを落とすことで、防水層の密着を良くします
②下地処理(プライマー処理)
プライマー処理も、防水層の密着を良くするための工程のひとつです
③ひび割れ補修
ひび割れしている箇所は、すべてシーリング処理しました
④改修ドレン設置
今回は、ドレン廻りから水は侵入していない様子でしたが、今後のことを考えて、ドレン廻りからの雨漏れを防ぐための改修ドレンを取付けました
⑤通気緩衝シート張付け
これがウレタンの膨れを防止する通気緩衝シートです
⑥脱気筒取付
保護コンクリートから上がってきた蒸気は、通気緩衝シートを通り、脱気筒から外部へ排出される仕組みです
⑦ウレタン塗布
仕上げにウレタン塗布です
2度塗りします
今回はバルコニー防水なので、お客様の出入りの安全を考え、滑りにくいノンスリップタイプにしました。
最後に雨が漏れないか水漏れ検査して完了です。
雨漏れが止まったので、お客様も安心されていました。雨漏れ止まって良かったです。(^O^)
このブログを見てくださっている方の中にも、雨漏れでお困りの方がいらっしゃいましたら、篠田建設(株)までご連絡下さい。ご相談だけでも大丈夫ですよ(^_^)